2017 / 08
≪ 2017 / 07 2017 / 09 ≫
Page.

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


Page.133

(昨日の続きです。)

再度、決断の時が来た。
残った左目の摘出手術・・・・どうすべきか・・・・

パパは悩んだ。
沢山の人に、相談もした。
・・・でも、決断はパパしか出来なかった。

パパはやっとの思いで決断した。
『はち』の生命力を信じよう・・・と。

そして・・・・2度目の手術。

パパは悔しかった。
これを避ける為に行ったはずの、右目の手術だったのに。
なんで左目まで取らなきゃいけないんだ!

何がいけなかった? どうすれば良かった?
何度も何度も思い返した。
でも、そうする度に、泣けてきた。
知らず、知らず涙を流していた事も、1度や2度でなかった。

手術は、無事終わった。

そして『はち』は、自宅に帰って来た。

『なな』は今回も大歓迎!
“『はち』おかえり!”“遊ぼう、遊ぼう!”って
目の見えなくなった『はち』にジャレついた。

『はち』も遊びたかった。
でも、目を開けているはずの自分なのに、
真っ暗で、何も見えない。
お水を飲みたいのに、場所が分からない・・・
のどがカラカラになり、意を決して歩き始めたが、
あっちにゴチン、こっちでもゴチン。
それでも、お水の場所まで行けない・・・・

そんな『はち』は『なな』を初めて疎ましく思った。
“僕がこんなに困っているのに、アイツなんて・・・”

『なな』は『なな』で
“なんで遊ばないの?私がこんなに誘っているのに”

『なな』が『はち』を甘噛みする事もしばしば。
足を噛んだり、鼻先を噛んだり。
『はち』は、されるがままだった。

パパも、パパの友達も、『はち』を見守った。
『はち』の力を信じた。

目は両方共無くしたが、嗅覚・聴覚は残っている。
大丈夫、『はち』なら、きっとやれる。
そう皆が信じた。

それを解ってか、
『はち』は今回も、毎日黙々とリハビリを行った。
椅子や、テーブル、柱等にぶつかりながら、
目的の場所まで、自分1人で歩いて行った。

でも・・・・

人より優れているはずの嗅覚。
それをフルに活用してくれると信じていた。
誰もが信じていた。勿論、『はち』自身も。

『はち』は、食事と飲む水の量が減った。
その内、歩く事も少なくなった。

そして・・・・あの日。。。

パパが出掛けている昼間、
『はち』は、久しぶりに風に当たりたくなった。

そして、『はち』は、風に誘われるまま、天使になった。

その日、パパに警察から電話が鳴った。
“貴方の犬が、車に引かれて死んだ”と・・・

パパは飛んで行った。
パパは『はち』の所にどうやって行ったか覚えていない。
でも、
眠る様に横たわる『はち』を見つけた。

『はち』の死因は、
車に引かれた訳では無かった。
11階からの転落死だった・・・・・

『はち』は、目が見える時から行かなかった所、
入らなかった所を、潜り抜けてしまったらしい。

あちこちに、ぶつかりながら歩を進めたらしい。

そして、マンションの11階から落ちてしまった。。。

パパは、何度も、何度も、
『はち』の名を呼んだ。

“『はち』”“『はち』
“『はち』起きろ”とも叫んだ。

それを聞きながらも『はち』は起きなかった。

パパは、お世話になった獣医師さんの所に、
静かに眠っている『はち』を連れて行った。
何故そうしたか、パパ自身分からない。。。

外傷も殆ど無く、出血も殆ど無かった為、
本当に眠っているとしか思えない『はち』。

nemuruhachi

『はち』は、先生に、
“ありがとう” “さようなら” を言えた。

『なな』は、今回も理解出来なかった。
と言うより、『はち』の死を受け入れられなかった。

“なに?”“どういう事?”

解らないまま『なな』は、食欲も遊ぶ事も少なくなった。
ただ、ただ、帰らない『はち』を待ち続ける『なな』

でも、それは『なな』だけではなかった。
『なな』以上に、パパが受け入れられなかった。


『はち』は天使になった。

多分、今頃、美しい虹の橋の袂で、のんびりしているのかと・・・・

もう、痛みも無く、両目も見え、
美しく、暖かい所で、楽しく走り、眠り、
時々、歌も歌っているかと・・・

そして大好きなパパや『なな』の傍に来て、
“僕は大丈夫だよ。”って言っているのかも?

“パパ、ななちゃん、ありがとう。”
“ななちゃん、パパの事、頼むね。”
“僕の分まで沢山楽しんで。僕は向こうで待ってるからね。”
・・・・そう、囁いているのかと・・・・

hachi

   

『なな』ちゃん、パパさん、
『はち』君の為にも、早く以前の様に、元気になって。

『はち』君は、これからずっと、2人の傍にいるよ。

そして・・・・いつまでも『はち』君を、忘れないでいてあげて。


スポンサーサイト


【】
みんなが元気で過ごしてることが
一番の願いで今もずっとそばで
きっといるんですね・・・

どうして・・試練を一人だけに
与えるんだろう・・・

そんなに苦しめなくても・・・・

涙が止まりません・・



【いもねりさん】
最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
そして・・・
優しいコメント、ありがとうございます。

今、このパパさんは、『なな』ちゃんと、
悲しみを乗り越えるべく、必死になっています。
応援してあげて下さい。

又、いもねりさんの近くに、家族を亡くした方がいたしたら、
お願いです。
悲しみの淵から出られる様、手を添えてあげて下さい。
お願い致します。

【】
 「はち」って、「なな」も含めたみんなのわがままを受け入れてくれていた、重要な存在だったんですね。目が見えなくてもずっと、長生きして欲しかったなって思います。

 癒えませんよ、悲しみは。それを背負ったうえで幸せを見つけるんだ、それが相手のためなんだと自分に言い聞かせながら私も生きてます。

 私に料理の楽しさを説いてくれたのは父です。きちんと料理するようになったのは父のおかげです。来年はえーと、何回忌だったっけ。
【Zukiさん】
本当にそうですね。。。。。

悲しみを癒す薬は 『時』 だそうですが、
Zukiさんが言われる様に、癒えませんよねe-441

素敵なお父様だったんですね。
その内、そのお父様のお話、聞かせて下さいね。

亡くなった方の話をするのも、『供養』 だそうです。
だから、仏教でも、キリスト教でも、法事の時に故人の話をするでしょ?!
(キリスト教は、法事と言わないか・・・e-327
この記事へコメントする















ruemamy

Author:ruemamy
かなり晩婚な私が、結婚と同時に4頭のコーギーママになり、悪戦苦闘の日々。そんな中での小さな幸せ事柄を書き綴ってます。
みなさぁ~ん、色々教えて下さいね。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。