2017 / 09
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今日と明日で、
もう1つの 『はち』 物語を話そうと思います。
(明日は2日ですもんね

   

日本のとある所にあった本当の話。

ペットショップに居たその子犬と出会ったのは、今から6年程前。
子犬だと言うのに、何とも懐かしい気持ちにさせるその子に一目惚れ。
彼は、その子を引き取り、家族として生活する事を決意。

その後、兄弟ではないが、同犬種で女の子も迎える事になった。
男の子を『はち』、女の子を『なな』と名付けた。

nanatohachi

『なな』 『はち』) 

彼には子供がいなかった為、犬達は我が子の様だった。
もしかすると、それ以上だったかも?
ご飯を食べるのも、散歩に行くのも、お留守番も、2頭は一緒。
2頭は、愛され、大事にされ、スクスクと育っていった。

子犬の頃は、毛の生えたボールが転げる様に、ジャレ合ってた2頭。
上になったり、下になったり、甘噛みし合ったり。
本当に、何もかも一緒だった2頭。

大人になるにつれ、男の子&女の子特有の性格が出てきた2頭。
『なな』は女の子でありながら、男勝りな性格で、
いつも自分は『はち』よりも上でありたいと思っていた。
『はち』はそんな『なな』に苛立つ事もあり、
余りのしつこさに“う~っ”と唸る事もあったが、そのまま受け入れていた。

2頭は時々ベランダに出て、風に当たるのが好きだった。
11階のマンションのベランダに出て、涼むのだった。
そんな時、『なな』は怖がって下を見なかったが、
『はち』は下を見たり、遠くの方を眺めるのが好きだった。

遠くから届けられる、匂いや音を感じて、冒険に出ている自分を想像していた。
『はち』は誰よりも強く、賢く、早く走れるスーパードッグ。
意地悪をしたり、言ったりする子はいない。。。。
時々、空を鳥の様に飛ぶ事もあった。
風に乗り、自分の好きな所に、あの鷹の様に飛んでいってた。

そんな想像の世界に入った時の『はち』は、表情で分かった。
とても寛大な心を持った勇者の顔になるのだ。

『はち』と『なな』は、夏は海、冬は雪上の散歩を一緒に楽しんだ。

nanatohachi2

『なな』 『はち』

もちろん普段の散歩も大好きだった。
大好きなパパと『なな』と一緒の散歩だからだけではなく、
『はち』にとって大切な時間だった。

でも、そんな大事な散歩も、時々邪魔が入った。
気取った足どりで、ツンツンしている犬が、意地悪をしかけてくるのだ。
初めの頃、『はち』は我慢し、無視していたが、
回を重ねるうちに、段々とその意地悪が度を増し、威嚇のつもりで吠えた。
それでも、その犬は『はち』を馬鹿にしたので、
遂に『はち』は我慢出来なくなり、甘噛みのつもりで噛んだ。
しかし、頭にき過ぎていた為、甘噛みにならなかった。
ツンツン犬は、“きゃい~ん!”と泣いた。

『はち』が他の犬を噛んだのは、これが最初で最後。
この時以外、『はち』は噛んでいない。

そんな『はち』の様子が、おかしくなったのは、今から1年程前。

いつもの様に、パパに撫でてもらっていた時、
『はち』の右目がくすんでいる事に気付いたパパ。
すぐに病院へ行ったが、診断はすぐに出ず、様子を見る事に。

日に日にくすみ始める『はち』の目。
下された診断は、緑内障。

治らない病気、との診断。
獣医師は、“眼圧が掛かる為、かなりの痛みが出る”との事。
“痛みが出ると凶暴化する為、右目の摘出手術を・・・”と勧めた。
残りの左目を守る為にも・・・との言葉に、すがる思いで手術する事に。

パパは悲しかった。そして、辛かった。
“なんで、ウチの『はち』がこんな目に?”
でも、そんな事ばかり言ってても、病気の進行が止まる訳でなく、
残る左目を助ける為にも、ここは摘出手術を受ける事に。

手術の為、入院した『はち』の留守を 『なな』は理解できなかった。
それはそうだろう・・・・
この家で一緒に生活し始めてからは、いつも一緒だった『はち』と『なな』。
“『はち』はどこ?”“『はち』がいない・・・”と訴える『なな』。

手術後、帰宅した『はち』を一番歓迎したのは、『なな』だった。
パパの友達も一緒に喜んでくれたが、
誰よりも『はち』の帰りを待っていた『なな』が喜んだ。

『はち』も喜んだ。
でも、彼は自分の置かれた状況がまだ理解出来ず、
手術で体力を消費した事もあり、一緒に飛び跳ねれなかった。

少しづつ、少しづつ、体力が戻り、
左目だけの生活に慣れていった『はち』。
完全に慣れるまでに、何度『はち』は物にぶつかったか・・・

『はち』はそんな自分の状態も受け入れた。
そして、その状態で生活を楽しもうと、
誰に指示される訳でなく、1人リハビリを続けた。

真っ直ぐ歩けなかった『はち』が、
ゆっくりとだが、真っ直ぐ歩けた日をパパは忘れない。

そんな『はち』を『なな』は理解出来ず、
“ねぇ、遊ぼうよ”とリハビリの邪魔ばかり。
それでも『はち』は“邪魔しないで”と吠えたが、
引っかいたり、噛んだりしなかった。

『はち』も『なな』と遊びたかった。
でも、今の自分は歩く事も大変で、やっとやっとだった。
“『なな』待ってて、もうちょっとだから・・・”
どれだけ、『はち』は『なな』に頼んだことだろう・・・・

そんな毎日を過ごしていた、ある検診の日。
『はち』の左目にも緑内障が見つかった。

パパは、絶望の崖に突き落とされた。
“どうして? 大変な思いをしてここまで来た『はち』なのに”
“なぜ『はち』ばかりが、こんな事に?”
“『はち』がどんな悪い事をしたって言うの?”

パパは、何度も何度も神に問うた。
“どうして?”“なぜ?”

そんなパパの足元に、
理解してか、せずしてか『はち』が、そっと寄り添った。




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ruemamy

Author:ruemamy
かなり晩婚な私が、結婚と同時に4頭のコーギーママになり、悪戦苦闘の日々。そんな中での小さな幸せ事柄を書き綴ってます。
みなさぁ~ん、色々教えて下さいね。

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